BTC、8万ドル突破もすぐに押し戻される

8月も残りわずかになりました。昨日の未明にBTCが81,273ドルまで上昇しました。前回の記事で上値の抵抗になると書いた水準を一時的に上抜けたのですが、終値は78,539ドルでした。今日は、その水準がなぜそこまで重いのかを、週足から順に下りながら見ていきます。
週足で見ると今の位置がはっきりします。昨年10月の126,200ドルから下落が始まり、7月上旬の57,800ドルで底を付け、そこから1カ月半でここまで来ました。今引っかかっている80,600〜82,850ドルのゾーンは、昨年11月の安値と今年5月の高値が一緒に並んでいる水準です。50週移動平均線も81,089ドルでその中を通っています。一気に抜けられるようなゾーンではないということです。

日足で見ると、なぜここまで来たのかが見えます。5月末の78,080ドルから8月上旬の65,474ドルまで3カ月間押さえつけてきたラインがあり、7月上旬の57,800ドルから安値を切り上げてきたラインが別にありましたが、この2本が8月中旬に交わりました。そして17日に上放れしました。19日から3日間大きな出来高が伴い、65,000ドル付近から79,500ドルまで一気に上昇しました。安値を切り上げてきたラインは今も生きており、今日の位置は63,800ドル付近です。

昨日1日の動きは4時間足で見る必要があります。8万ドルの上にとどまった足は4本でしたが、OBVが最も高かったのは81,273ドルを付けた最初の足でした。その後も価格はずっと8万ドルの上にありましたが、OBVはむしろ下がりました。上昇を押し上げた買いの勢いが、その後続かなかったということです。
約定をサイズ別に分けて見ても同様です。直近24時間で10万ドル超の注文は2億ドル以上の売り越しで、1,000ドルから10万ドルの中間サイズだけが買っていました。大口から小口へ玉が移った1日でした。
今は上下とも壁が近いです。79,500ドルには約8,000万ドルの売り注文があり、77,500ドルにはそれより少し厚い買い注文が支えています。76,600〜77,800ドルのゾーンは直近4日間で最も長く滞在した水準なので、ロングポジションもそれだけ積み上がっています。支えになる場所であると同時に、いったん下に崩れれば、清算が連鎖しかねない場所でもあります。
方向はまだ上だと見ています。ただし、昨日守れなかった81,273ドルを再び超え、今度は終値で残れるかを確認するのが先です。75,546ドルを終値で割り込めば、このシナリオは畳むのが正解です。大口が売っているのに価格は持ちこたえている局面は、もともと少しもどかしいものです。方向が決まるまでは急ぐ場面ではなさそうです。