コインワン、アリアプロトコルを上場廃止 初日高値から99%下落

コインワン、アリアプロトコルの取引を10月28日15時に終了、出金は11月27日15時まで
初日高値143.3ウォンから29日0.6301ウォンへ99.6%下落、アップビットとビッサムには未上場
全ての出金にトラベルルール適用、10月28日までに入金アドレスを発行しなければ出金不可
上場初日に143.3ウォンまで上昇した銘柄が、10カ月で0.63ウォンになった。韓国の暗号資産取引所コインワンは9月28日午後、アリアプロトコル(ARIAIP)の取引サポート終了、つまり上場廃止を告知した。ウォン建ての取引は10月28日午後3時(韓国時間)に終了し、出金は11月27日午後3時まで受け付ける。
基準価格111.6ウォン、6時間遅れの取引開始
コインワンは2025年11月18日、アリアプロトコルをウォン建て市場に追加すると告知した。取引は11月19日正午に始まる予定だったが、コインワンは当日午前、「取引開始に必要な最低限の流動性の確保が遅れた」として午後6時に延期した。取引の基準価格は111.6ウォン、対応ネットワークはストーリー(Story)だった。
コインワンはこのプロジェクトについて、音楽、美術、キャラクター、シナリオといった知的財産(IP)を現実資産(RWA、現実の資産をトークン化したもの)の形でブロックチェーンに載せ、誰でも投資して収益を分け合えるようにする事業だと紹介した。上場直後には、ストーリー(IP)トークンの保有者にこのトークンを配布するエアドロップも実施した。11月5日午後10時のスナップショット(保有量の記録)を基準に1IP当たり0.04594ARIAIPを算出し、11月25日に付与した。
143ウォンから0.44ウォンへ、コインワンのチャートで見る10カ月
コインワンの公開相場APIの日足を見ると、取引初日の高値は143.3ウォン、終値は97.95ウォンで、売買代金は約1億8000万ウォンだった。コインワンがこの銘柄で取引イベント「コインワンデー」を開催した11月21日の日足では、1日の売買代金が約346億ウォンまで膨らんだ。
その後、価格は6月まで毎月下落した。月初の終値ベースで12月1日が60.5ウォン、今年1月1日が40.7ウォン、3月1日が14.39ウォン、4月1日が4.32ウォン、6月1日が1.446ウォンで、6月29日には終値が初めて1ウォンを割り込んだ(0.8551ウォン)。取引も細り、8月1カ月間の売買代金は合計約178万ウォンにとどまり、31日のうち13日は取引が1件もなかった。
コインワンの1時間足で見た最安値は、取引注意銘柄に指定された当日の9月14日午後10時台に付けた0.44ウォンだ。上場廃止が告知された28日には午後4時台に一時0.9719ウォンまで跳ね上がり、同日午後9時台には0.6207ウォンまで下げた。29日午後11時35分の価格は0.6301ウォンで、初日高値を99.6%、基準価格を99.4%下回る。直近24時間の売買代金は約82万ウォンで、同時刻の最良買い気配は0.5406ウォン、最良売り気配は0.7ウォンだった。
同時刻、アップビット、ビッサム、コービットの公開APIにはアリアプロトコルの取引市場は確認できなかった。韓国のウォン建て市場でこの銘柄を取引できるのはコインワンだけで、バイナンスでもARIAIPの取引ペアは確認できなかった。
2週間の審査を経た結論
コインワンは9月14日午後5時の告知で、アリアプロトコルを約2週間、取引注意銘柄(韓国の取引所が審査中の銘柄に付ける警告指定)に指定し、同時刻から入金を停止した。暗号資産事業が実際に行われているか、継続できるかなどを検討した結果、「不十分な点が多数存在」し、利用者被害の可能性が確認されたことを理由に挙げた。コインワンは、疎明手続きに応じて指定を解除、延長するか、取引サポートを終了する可能性があると予告していた。
14日後に出た結論は取引サポートの終了だった。コインワンは指定理由が解消されたかを綿密に検討したが、「解消されたと判断できる資料は確認されなかった」とした。
| 2025年11月19日18時 | コインワンのウォン建て市場で取引開始(基準価格111.6ウォン) |
|---|---|
| 2026年9月14日17時 | 取引注意銘柄への指定に伴い入金停止 |
| 2026年10月28日(水)15時 | 取引サポート終了、残る未約定注文は一括取り消し |
| 2026年11月27日(金)15時 | 出金サポート終了 |
個人ウォレットへ移す際の注意点
保有者が行うべきこと
コインワンの告知によると、10月28日午後3時までは売却でき、その後は11月27日午後3時まで出金のみ可能となる。出金はメタマスク、OKXウォレット、トラストウォレットなどEVM互換の個人ウォレットに行う必要がある。取引サポートが終了した銘柄はウォン建ての価値を算定できないため、金額にかかわらず全ての出金にトラベルルール(送金人と受取人の情報をやり取りする制度)が適用され、受取人情報を追加で入力するか、外部ウォレットのアドレスを事前に承認(ホワイトリスト登録)してもらう必要がある。また、10月28日までにこの銘柄の入金アドレスを発行しておかなければ、取引終了後に出金できない。
コインワンは出金期限を過ぎてもカスタマーセンターを通じて出金を申請できるが、手数料がかかる場合があるとした。取引サポートが終了した銘柄はメインネットやコントラクトの変更、トークンスワップなどの技術的サポートが停止する可能性があり、法令や当局の要請があれば終了日程が前倒しになる場合があることも告知に記した。コインワンは、取引サポート終了が決まった銘柄は価格が急変する可能性があるとして注意を呼びかけた。