ビットコイン生命保険のミーンワイル、3750万ドル追加調達 累計1.8億ドル超に

ミーンワイル、既存投資家から3750万ドルを追加調達 ベイン・キャピタル・クリプトが主導
累計調達額は1億8000万ドル超 サム・アルトマン氏も出資者
米国外の富裕層向け一時払い商品の発売後、仲介業者15社と契約
ビットコインで保険料を受け取り、保険金もビットコインで支払うバミューダの生命保険会社ミーンワイル(Meanwhile)は10月8日、既存投資家から3750万ドルを追加調達したとビジネスワイヤ経由のプレスリリースで発表した。今回のラウンドはベイン・キャピタル・クリプトが主導した。これで同社の累計調達額は1億8000万ドルを超えた。
ベイン・キャピタル・クリプトが再び主導
今回の調達にはハウン・ベンチャーズ(Haun Ventures)、フレームワーク・ベンチャーズ、パンテラ・キャピタル、アポロ、ノースウェスタン・ミューチュアル・フューチャー・ベンチャーズ、モーガン・クリーク・デジタルも参加した。いずれも既存投資家だ。オープンAIのサム・アルトマンCEOも同社に出資しており、会社概要には日本の保険グループMS&ADとファルガー・ベンチャーズも投資家として記載されている。
ベイン・キャピタル・クリプトのステファン・コーエン・パートナーは「ミーンワイルは規制下にある生命保険会社の機能をすべて自社で備え、それをAIを活用するスタートアップのように築いている」とし、「今年の成長がこのモデルを証明した。再び支援できることをうれしく思う」と述べた。
ミーンワイルは1年前の2025年10月7日にも8200万ドルを調達している。このときはハウン・ベンチャーズとベイン・キャピタル・クリプトが共同で主導し、同年それ以前にはフレームワーク・ベンチャーズとファルガー・ベンチャーズが共同主導した4000万ドルのシリーズAも受けた。ザ・ブロックは当時の累計調達額を1億4300万ドルと伝えた。ザック・タウンゼントCEOは当時ザ・ブロックに対し、同社が運用するビットコインが1年で約220BTCから660BTC超に増えたと明らかにした。
保険料は一度だけ、保険金もビットコインで
今回の調達につながった商品は、2026年初めに発売した「BTCライフ・ワンペイ(BTC Life 1-Pay)」だ。米国外の富裕層向けの一時払い終身保険で、保険料をビットコインで一度支払えば、生涯にわたり一定額のビットコイン建て死亡保険金が保証される。契約の価値もビットコイン単位で増え、加入1年後からはその最大90%まで借り入れできる。同社は、この借り入れには決まった返済スケジュールがなく、担保価値が下がった際に追加資金を求めるマージンコールもないと説明した。
契約者は個人だけでなく信託や法人にもなれるため、同社は相続・事業承継の設計に適した商品だとしている。最初の商品は米国の納税者向けに設計した「BTC 10-ペイ(BTC 10-Pay)」で、保険料を10年に分けて支払う。
シンガポールからスイスまで仲介業者15社
ミーンワイルは、アジア・欧州・中東を中心に海外での需要が急増したと明らかにした。発売以来、シンガポール、香港、アラブ首長国連邦(UAE)、スイスなどで富裕層を顧客とする保険仲介業者15社と契約した。香港・シンガポール・チューリッヒに拠点を置くライオナー(Lioner)と、富裕層向け生命保険のマーケットプレイスであるアペイロン・グループ(Apeiron Group)もこれに含まれる。
「世界の富裕層の一族はすでにビットコインを持っている。これまでなかったのは、それを規制の下で引き継ぐ方法だ」
ザック・タウンゼント ミーンワイル共同創業者兼CEO
同社によると、今年の長期保険事業の正味引受収益はすでに昨年通年を上回り、2026年通年では2倍超に伸びるペースにあるという。保険子会社のミーンワイル・インシュアランス・ビットコイン(バミューダ)は、バミューダ金融庁(BMA)の規制サンドボックスを2年間経て、2024年7月に「クラスIILT」の長期保険ライセンスを取得した。BMAが付与した同ライセンスとしては初めてだ。貸借対照表、責任準備金、監査済み財務諸表はすべてビットコイン建てで作成され、契約者のビットコインは規制下にある機関投資家向けカストディアンに預託されている。ただし、ライセンスは一定の要件を満たす投資家(Sophisticated Persons)との取引に限られ、同社は商品をすべての国・地域で販売しているわけではないとしている。
ビットコイン1億1277万ウォン、キムチプレミアム1.5%
韓国時間10日午後8時31分、アップビットのウォン建て市場でビットコインは1億1277万ウォンで取引された。同時刻のバイナンス価格は8万2810ドルで、キムチプレミアム(韓国の取引所価格と海外価格の差)はアップビット基準で約1.5%だった。