ドージコイン・ラボ発足 ウォレット・アプリ・決済を一本化

ドージコイン財団と組んだ「ドージコイン・ラボ」が発足、MyDoge・DogeOS・Such Appを運営
ナスダック上場のハウス・オブ・ドージ、財団との独占契約を改めラボの持ち分を取得
DogeOSはまだテストネット、Such Appの決済機能はベータ段階
「ドージコインほどの流動性、コミュニティ、文化的影響力を併せ持つデジタル資産はほかになく、その潜在力はほとんど生かされていない」。ドージコイン・ラボ(Dogecoin Labs)のジョーダン・ジェファーソン最高経営責任者(CEO)は現地時間10月21日、ドバイ発のプレスリリースでこう述べた。ドージコイン財団と組んで設立されたドージコイン・ラボは、ばらばらに運営されてきたドージコイン(DOGE)のウォレット、アプリ、決済サービスを1つの組織に集約すると明らかにした。
ウォレット・アプリ基盤・決済アプリを1つの組織に
ドージコイン・ラボが保有・運営するのは3つのサービスだ。ドージコインのウォレットアプリ「MyDoge」、ドージコインの上でイーサリアム型のアプリを動かす別ネットワーク「DogeOS」(EVM互換)、店舗がDOGEで代金を受け取れる決済アプリ「Such App」だ。ラボは、開発者がDogeOSでアプリを作り、利用者がMyDogeでそのアプリを使い、店舗がSuch Appで代金を受け取る仕組みを描いている。
ドージコイン財団は関連する知的財産と開発人材をラボに移し、オープンソース開発の支援やコミュニティ活動は引き続き担う。財団は2014年に設立された非営利団体で、ドージコインの商標を管理している。ラボは今後、ウォレット、決済、取引、分散型金融(DeFi)、ゲーム、人工知能(AI)、ソーシャルまでドージコイン向けの製品を手がけるとしている。
「ドージコイン・ラボは、このコミュニティの力を人々が実際に使う製品に変えるための組織だ。ドージコインの原則とオープンな開発モデルは守る」
ティム・ステビング ドージコイン財団・ドージコイン・ラボ理事
ハウス・オブ・ドージは独占契約を手放した
財団の商業部門の役割を担ってきた米ナスダック上場のハウス・オブ・ドージ(House of Doge、ティッカーHODO)は現地時間22日、マイアミ発の発表でラボに関する最終契約を結んだと明らかにした。同社は一部の製品・開発・営業部門と関連資産をラボに拠出し、その対価としてラボの持ち分を取得する。持ち分の規模や金額は公表していない。
財団と結んでいた独占的な商業契約は、新たな長期ライセンス契約に置き換えられた。このライセンスにより、ハウス・オブ・ドージは21シェアーズと組んだナスダック上場のドージコインETF(TDOG)、2倍レバレッジETF(TXXD)、スイスのSIX取引所に上場するドージコインETPでの協業を続ける。財団の公式な商業パートナーの座はラボが引き継いだ。ハウス・オブ・ドージのマルコ・マルジョッタCEOは「株主にとってより効率的な運営体制となり、投資商品を開発・拡大するための資金を確保できる」と述べた。同社は今後、オルタナティブ投資商品のトークン化とスポーツ球団への投資に力を入れるとしている。ステビング氏はハウス・オブ・ドージの取締役会を離れ、ラボに移る。取引の完了には所定の条件を満たす必要がある。
アプリはまだ試験段階
3つのサービスのうち、利用者基盤があるのはMyDogeだ。ラボによると、MyDogeの利用者は有料の集客なしで50万人を超え、ここ数週間でDogeOSのアプリとつながるV3版を配信した。ただしDogeOSは9月30日に公開テストネットを開いた段階で、正式稼働(メインネット)の日程はまだ示されていない。開発者向け文書にあるのも、テスト用ネットワークとテスト用DOGEの案内だけだ。Such Appもベータ版で請求書の発行と店頭QR決済に対応する段階で、DogeOSとの連携は計画にとどまっている。
コインデスクによると、DogeOSのアプリの処理結果をドージコイン本体が直接検証できるようにするにはドージコインのルール変更が必要だが、その提案はまだ草案の段階にある。ラボはプレスリリースでこの日程に触れていない。
アップビットのドージコインは109ウォン、キムチプレミアム0.5%
ドージコインは韓国の取引所アップビットとビッサムのウォン建て市場の両方で取引されている。韓国時間22日午前10時30分時点で、アップビットでは109ウォン、ビッサムでは108ウォンで取引された。同じ時刻、バイナンスでは0.0818ドルと24時間前から0.2%下落しており、アップビットの価格はウォン換算したバイナンス価格を約0.5%上回った。これはキムチプレミアム(韓国の取引所価格と海外価格の差)と呼ばれる。アップビットの24時間取引代金は約129億ウォンだった。DogeOSのテストネットが開いた直後の10月1日朝、アップビットのドージコインは128ウォンだった。