アップビット、リザーブライツ(RSR)をウォン建て市場に追加 取引開始1分で4.98ウォン

アップビット、12日午後2時5分にRSRのウォン建て・USDT建て取引を開始
ウォン建て市場の最初の1分で4.98ウォン、公告の基準価格2.262ウォンの2倍超
入出金はイーサリアムネットワークのみ、他のネットワークでの送金は反映されない
韓国の暗号資産取引所アップビットは韓国時間12日午後2時5分、リザーブライツ(RSR)のウォン(KRW)建て・テザー(USDT)建て市場での取引を開始した。RSRは2020年9月からアップビットのBTC建て市場でのみ取引されてきた銘柄で、アップビットは同日午後1時54分の公告でウォン建て・USDT建て市場への追加を告知した。新規上場ではなく、すでに取り扱っていた銘柄の取引市場を広げたものだ。
ウォン建て市場は取引開始と同時に大きく揺れた。買い注文の制限が解けた午後2時10分に最初の取引が3.95ウォンで約定し、同じ1分のうちに4.98ウォンまで上昇した。アップビットが公告に記したBTC建て市場の前日終値(ウォン換算2.262ウォン)の2倍を超える水準だ。その後、午後2時30分台に2.92ウォンまで下落し、午後3時30分ごろは3.38ウォンで取引された。
午前9時以降のウォン建て売買代金、ビットコインを上回る
アップビットのウォン建て市場におけるRSRの売買代金は午後3時30分ごろに約299億ウォンとなり、同日午前9時以降のウォン建て市場全体でテザー(USDT)、ワールドコイン(W)に次ぐ3番目の多さだった。同時刻のビットコインのウォン建て売買代金(約293億ウォン)も上回った。これまで取引されていたBTC建て市場は、11日午前9時からの24時間の売買代金が0.026BTC、ウォン換算で300万ウォン前後にとどまっていた。
海外の価格も公告直後に動いた。バイナンスのRSR/USDTは、公告直前の午後1時50分ごろの0.001666ドルから午後2時20分台に0.002999ドルまで約80%上昇し、午後3時30分ごろは0.002459ドルだった。ビッサムのウォン建て市場のRSRも午後1時50分台に上昇を始め、前日終値の2.225ウォンから3.903ウォンまで上がった後、3.236ウォンに下げた。
先物市場も過熱した。バイナンスのRSR無期限先物の未決済建玉(まだ決済されていない契約の規模)は、正午の172万ドルから午後3時には934万ドルと5倍超に膨らんだ。午後3時30分ごろ、次回精算(午後5時)の予想資金調達率(ファンディングレート)はバイナンスが定める下限の-2%だった。資金調達率がマイナスの場合、下落に賭けるショートポジションの保有者がロングの保有者に手数料を支払う。直前4回の精算時の資金調達率はいずれも0.01%だった。
アップビットがビッサム・バイナンスより割高に
午後3時30分ごろのバイナンス価格をウォンに換算すると約3.30ウォンだ。アップビットの価格(3.38ウォン)はこれより約2.5%高く、キムチプレミアム(韓国の取引所価格と海外価格の差)が付いていた。同時刻のビッサムの価格(3.236ウォン)は、バイナンスの換算価格より約1.8%低かった。
アップビットは公告で、取引開始直後の混乱を抑えるための制限も設けた。取引開始後約5分間は買い注文を受け付けず、同じ時間帯には前日終値より10%を超えて低い売り注文も受け付けなかった。取引開始後約2時間は指値注文のみを認めた。これらの基準価格はアップビットのBTC建て市場の相場をもとに決めた。
リザーブとはどんなプロジェクトか
アップビットの公告によると、リザーブは「分散型トークンポートフォリオ(DTF)」と呼ばれるオンチェーンのインデックス商品を誰でも発行・運用できるようにするプロトコルだ。DTFは複数のデジタル資産のバスケットによって1対1で担保され、許可なく発行・償還できる。RSRは、DTFの担保資産の債務不履行リスクに備えるステーキングと、ガバナンスに使われる。
アップビットで取引されるRSRはイーサリアム基盤のトークンだ。アップビットは2022年1月、RSRのコントラクト(トークンのスマートコントラクト)の入れ替えに伴って入出金を一時停止し、その後新しいアドレスで再開したことがある。ウォン建て市場への追加は最近相次いでいる。アップビットは9月10日にバイフロスト(BFC)、10月6日にニューメレール(NMR)を同じ方式でウォン建て・USDT建て市場に追加した。
入金前に確認すべきこと
アップビットはRSRの入出金をイーサリアムネットワークでのみサポートしている。アップビットが取り扱うRSRのコントラクトアドレスは0x320623b8e4ff03373931769a31fc52a4e78b5d70で、他のネットワークで送ったRSRは反映されず、返還までに長い時間がかかる場合がある。トラベルルール(暗号資産の移転時に送金人・受取人の情報をやり取りする制度)に基づく対象取引所リストにない事業者からの入金も反映されない。1回あたりの出金上限は、取引開始日の翌営業日から数えて20営業日目に1億ウォン相当の数量に設定される。