JPモルガン、トークン化MMF2本をソラナで提供 イーサリアムに続き2つ目のチェーン

JPモルガン・アセット・マネジメント、トークン化MMF「MONY」「JLTXX」をソラナで提供開始(22日、現地時間)
両ファンドともイーサリアムに続く2つ目のチェーン 米国の適格投資家のみ対象
ソラナでの規模や参加顧客は明らかにしていない
米銀JPモルガン・チェースの資産運用部門、JPモルガン・アセット・マネジメント(J.P. Morgan Asset Management)は10月22日(現地時間)、トークン化マネー・マーケット・ファンド(MMF)2本をソラナ(SOL)のブロックチェーンでも提供を開始したとプレスリリースで明らかにした。対象は私募ファンド「MONY(My OnChain Net Yield Fund)」と、米国登録の政府MMF「JLTXX(JPMorgan OnChain Liquidity-Token Money Market Fund)」で、いずれもイーサリアムで先に始まった商品だ。ソラナは両ファンドにとって2つ目のブロックチェーンとなった。
MMFは満期の短い国債などで運用し、預金のように使いながら利息を得るファンドだ。トークン化MMFはファンドの持ち分をブロックチェーン上のトークンとして受け取り、投資家が自分のウォレットアドレスで保有できるようにした商品である。
申し込みは引き続き「モルガン・マネー」で
投資家はJPモルガン・アセット・マネジメントの機関投資家向け資金管理プラットフォーム「モルガン・マネー(Morgan Money)」でファンドの申し込みと解約を行う。申し込むと持ち分がトークンとして投資家のブロックチェーンアドレスに届く。今回の発表で、投資家は同じプラットフォームでイーサリアムの代わりにソラナのアドレスでもトークンを受け取れるようになった。
購入できる投資家は限られる。MONYは米証券法上の「506(c)」私募ファンドで、私募ファンドへの投資資格を持つ投資家が対象だ。同社は、一般に適格購入者(Qualified Purchaser)かつ認定投資家(Accredited Investor)がこれに該当すると告知した。JLTXXは米国登録の政府MMFで、同社は米国のステーブルコイン法(GENIUS法)に基づきステーブルコイン発行体を支える形で運用するよう設計したと説明した。
"Our clients operate across more than one network, and their liquidity should too."(顧客は複数のネットワークにまたがって活動しており、その流動性もそうあるべきだ)
ポール・プシビルスキ氏 JPモルガン・アセット・マネジメント デジタル・トークン化資産 商品担当グローバル責任者
イーサリアムで10カ月、ソラナへ広げるまで
- MONY、イーサリアムで提供開始。JPモルガンは、公開ブロックチェーンでトークン化MMFを出した最大のグローバル・システム上重要な銀行(G-SIB)だとしていた。
- JLTXX、イーサリアムで提供開始。同社が1億ドルを投じ、アンカレッジ・デジタルも参加した。
- MONY・JLTXX、ソラナで提供開始。
両ファンドは米国債と、国債を担保とするレポ取引(買い戻し条件付き取引)にのみ投資する。JLTXXは翌日物レポに投資し、担保には現金も含まれる。分配金は毎日再投資され、現金に加えステーブルコインでも申し込み・解約ができる。JLTXXではステーブルコインでの申し込み・解約に外部業者を介する。同社は、ファンドは1口1ドルの価値維持を目指すが保証はせず、銀行預金ではないため米連邦預金保険公社(FDIC)の保険対象でもないと告知した。
どれだけ移すかは明かさず
プレスリリースでは、ソラナ側にどれだけの資金を置くのか、どの顧客がソラナで申し込んだのかは示されなかった。同社はソラナのトークンアドレスとして、MONYは「EToDtBM2…CKYY」、JLTXXは「J4cTuCH6…no8Cz」を公開した。23日午前のソラナのブロックチェーン記録では、これらのアドレスのトークン発行量はJLTXXが約4億5008万枚、MONYが6枚だった。同じ時点のイーサリアムでの発行量はJLTXXが約3億4185万枚、MONYが約1億307万枚だった。発行量はトークンの数量を示すもので、実際の投資資金と一致するかどうかについて同社は明らかにしていない。
JPモルガン・アセット・マネジメントの運用資産は9月30日時点で4兆8000億ドル。同社は今回の提供開始について、トークン化した現金管理プラットフォームの成長を支えるものだと説明した。
アップビットのSOLは13万9000ウォン台
ソラナは韓国のアップビットとビッサムの両方のウォン建て市場で取引されている。韓国時間23日午前10時30分時点で、アップビットでは1SOLが13万9100ウォンで取引された。同時刻のバイナンス価格(103.99ドル)をウォン換算した値より約1.0%高く、これはキムチプレミアム(韓国の取引所価格と海外価格の差)にあたる。バイナンスのSOL価格は24時間前より約3%安く、同じ期間にビットコインなど市場全体が下落した。バイナンスのSOL無期限先物の資金調達率(8時間)は0.01%だった。