リップル・プライム、運用350億ドルのブレバン・ハワードにプライム業務提供

リップル・プライム、ブレバン・ハワードのファンドにプライムブローカレッジ・清算・資金調達を提供
ブレバン・ハワードは運用資産約350億ドル、2025年のリップル5億ドル投資にも参加
リップル・プライムは2025年に12億5000万ドルで買収したヒドゥン・ロードが前身
リップル(Ripple)とグローバルヘッジファンドのブレバン・ハワード(Brevan Howard)は10月6日(現地時間)、提携を拡大すると発表した。新たな契約に基づき、リップルの機関投資家向け仲介子会社リップル・プライム(Ripple Prime)が、ブレバン・ハワードの運用ファンドに複数資産にわたるプライムブローカレッジ、清算、資金調達サービスを提供する。プライムブローカレッジは、ヘッジファンドなどの大口投資家に売買の仲介や資金・証券の貸し出し、決済業務をまとめて提供するサービスだ。
出資者から顧客へ
ブレバン・ハワードは、マクロ経済の動きに賭けるグローバルマクロ戦略とデジタル資産投資を主力とするオルタナティブ運用会社だ。政府系ファンドや年金基金、財団などの資金約350億ドルを運用し、従業員は約1000人。アブダビ、ロンドン、ニューヨーク、シンガポール、東京などに拠点を置く。
両社の関係は今回が初めてではない。リップルは2025年11月5日、フォートレス・インベストメント・グループとシタデル・セキュリティーズが主導する5億ドルの戦略的投資を受けたと発表し、企業価値は400億ドルと評価された。この投資にはパンテラ・キャピタル、ギャラクシー・デジタル、マーシャル・ウェイスとともにブレバン・ハワードの関連会社が運用するファンドも参加した。リップルは、その直前に同じ企業価値で10億ドル規模の株式公開買い付け(テンダーオファー)も実施したと明らかにしている。今回の発表では、拡大した契約はブレバン・ハワードのこれまでの支援の上に築かれたものだと説明した。リップルはまた、伝統的な金融市場とデジタル資産市場を一体で扱う規制下のプライムブローカレッジへの需要が、トップクラスの運用会社の間で高まっているとしている。
「デジタル市場と伝統的な市場の結び付きが強まるなか、投資家にシームレスな体験をもたらす機関投資家水準のデジタル資産インフラへの需要は高まる一方だ」
アラン・マクグロアティ ブレバン・ハワード グループCOO
マクグロアティ氏は、リップルのプラットフォームが運用チームの業務負担を軽減し、資本効率を高めると期待していると述べた。リップル・プライムのノエル・キメル社長は「次世代のプライムサービスを提供できる企業は多くない」とした上で、「ブレバン・ハワードの信頼は、当社の競争力とクロスアセット対応力が認められた証しだ」と語った。
ヒドゥン・ロード買収から生まれた仲介会社
リップル・プライムの前身は、銀行以外のプライムブローカーであるヒドゥン・ロード(Hidden Road)だ。リップルは2025年4月にヒドゥン・ロードを12億5000万ドルで買収することで合意し、同年10月24日に買収を完了してリップル・プライムに改称した。リップルは、この買収で世界規模の複数資産プライムブローカーを自ら所有・運営する初の暗号資産企業になったとしている。リップル・プライムは外国為替、デジタル資産、デリバティブ、スワップ、債券を扱う。
リップルは2025年10月の買収完了時、買収発表以降に事業規模が3倍になったと明らかにしていた。2025年11月3日には米国の機関投資家向けに、XRPや自社ステーブルコインRLUSDなど主要デジタル資産数十種の店頭(OTC)現物取引を開始し、2026年2月4日には分散型デリバティブ取引所ハイパーリキッドへの対応を発表した。機関投資家はオンチェーンのデリバティブのポジションを外国為替や債券などと一つの口座でまとめ、証拠金を管理できるようになった。ザ・ブロックによると、リップル・プライムは今年5月、証拠金貸し付けの拡大に向けてニューバーガー・バーマンから2億ドルの融資枠を確保した。リップルは買収完了時、RLUSDが一部のプライムブローカレッジ商品で担保として使われていると説明していた。ただし今回の発表資料には、ブレバン・ハワードとの取引にXRPやRLUSDが使われるかどうかは記されていない。
アップビットのXRPは2001ウォン、キムチプレミアムは1.3%台
発表翌日の韓国時間7日午後3時30分ごろ、韓国の取引所アップビットのウォン建て市場でXRPは2001ウォンで取引され、前日終値から1.38%下落した。ビッサムでは2003ウォンだった。同じ時刻、バイナンスでは1.4746ドルで、24時間前比1.36%安だった。
Coinyongの価格集計でウォン換算したバイナンス価格は約1974ウォンで、キムチプレミアム(韓国の取引所価格と海外価格の差)はアップビット基準で約1.35%だった。バイナンスのXRP無期限先物の直近の確定済み資金調達率(ファンディングレート)はマイナス0.0012%で、ショートがロングに少額を支払う状態だった。アップビット基準のXRPの直近52週高値は2025年10月9日の4158ウォン、安値は2026年8月18日の1392ウォンだ。