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アップビット、イニシアを取引注意銘柄に指定 チェーン停止3日目

アップビット、イニシアを取引注意銘柄に指定 チェーン停止3日目

アップビット、26日午後2時にINITを取引注意銘柄に指定 11月23〜27日まで審査

イニシア、INITの追加発行はなく修正は数日内に完了見込み L1・ロールアップは停止3日目

指定後にアップビットへ送ったINITは返還対象、再開時は出金のみ先行

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韓国の暗号資産取引所アップビットは韓国時間10月26日午後2時、イニシア(INIT)を取引注意銘柄に指定した。イニシアのメインチェーン(L1)が攻撃を受けて24日午前0時41分に停止してから3日目となる。アップビットは、原因が判明していない、または解消されていないセキュリティ事故があり利用者に被害が生じるおそれがあると判断したとし、11月第4週(23〜27日)まで審査したうえで、指定の延長・解除・取引サポート終了(上場廃止)のいずれかを決めると明らかにした。

アップビットは事故直後の24日午前0時57分にINITの入出金を止め、午前1時15分には相場の変動に注意するよう呼びかける告知を出していた。今回の指定はそれより一段重い措置で、根拠は韓国の仮想資産利用者保護法施行令第17条第1号ホ目だ。対象はINIT/BTCとINIT/USDTの2市場。アップビットにINITのウォン建て市場はない。

入金は返還、出金が先に再開

アップビットは、指定のお知らせ掲載以降に届いたINITの入金は口座に反映せず、すべて返還対象として扱うとした。入出金は24日午前0時57分からすでに止まっている。再開時はまず出金のみを再開し、入金は注意銘柄の審査手続きに沿って別途案内するとしている。

お知らせには、審査の過程で指定期間が延びる可能性があること、指定理由が完全に解消されなければ取引サポートが終了しうることも盛り込まれた。延長や終了が決まれば、別のお知らせで日程を知らせるという。

INIT保有者が知っておくべきこと

いまアップビットにINITを送ると反映されず、返還手続きが必要になる。アップビットにあるINITは、チェーンが再稼働して出金が再開されるまで外部に移せない。11月23〜27日までに発表されるアップビットの続報で、延長・解除・取引サポート終了のどれになるかを確認する必要がある。イニシアは、事故に便乗した非公式のリンクやメッセージに注意するよう呼びかけた。

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INITの追加発行はなかった

イニシアは韓国時間24日午後5時46分、公式Xで事故の経緯を公表した。攻撃は23日午後11時59分に始まった。イニシアによると、攻撃者はスマートコントラクトを実行するエンジンであるMoveVMの「スクリプトキャッシング」のバグを突き、悪意あるコードにセキュリティチェックをすり抜けさせた。さらにチェーンの状態を偽装し、裏付けのないWETH・iUSD・USDCを自らのアカウントに計上した。これらのトークンの総発行量の記録は変わっていない。イニシアは「INITは新たに発行されておらず、INITの総供給量にも影響はない」と明らかにした。

攻撃者はチェーン停止前に約270万ドル相当を持ち出した。レイヤーゼロ経由でWETH105枚とAUSD0約140万枚を、ノーブルとサークルのCCTP経由でUSDC約108万枚を移した。これらはイーサリアム1135.52枚に交換され、イーサリアム上の1つのウォレット(0x358e…cac8)に集められた。韓国時間26日午後3時30分時点で、このウォレットには1135.52ETHがそのまま残っており、バイナンスの価格(2315ドル)で約263万ドル相当だ。

イニシアは脆弱性を塞ぐセキュリティ修正を進めているとし、「数日内に完了し、監査も終えると想定している」と明らかにした。セキュリティ企業と協力して資産回収も進めているという。L1とロールアップは停止したままで、事故の全容をまとめた報告書は後日公表する予定だ。26日午後3時30分時点で、イニシアの公式Xにチェーン再稼働の日程は示されていない。

ビッサムも注意指定、アップビットのUSDT市場はバイナンスの3.8倍

韓国メディアのニュース1(News1)によると、ビッサムも同じ日にINITを取引注意銘柄に指定した。ビッサムはINITのウォン建て市場に「注意」表示を付け、入金・出金ともに止めている。ビッサムのINITは26日午後3時30分に187ウォンで取引された。同日午後2時台には199ウォンまで上昇した後、177ウォンまで下落した。午後3時30分までの取引代金は約11億ウォンで、事故当日の24日1日分(約44億5000万ウォン)の4分の1程度だ。

同じ時刻、バイナンスでINITは0.1457ドルで取引された。アップビットでのUSDTの対ウォン価格(1USDT=1335ウォン)で換算すると約194ウォンで、ビッサムより4%ほど高い。バイナンスのINIT無期限先物の資金調達率(ファンディングレート)は0.005%だった。

入金が止まったアップビットのUSDT市場では価格が大きく乖離した。INIT/USDTは26日に0.5499ドルを付け、直近の取引日だった23日の終値(0.1999ドル)より175%高く、バイナンス価格の約3.8倍となった。ただ、同日の取引代金は941USDTにとどまった。アップビットはこの市場に「価格急変」と「グローバル価格差」の警報を付けている。

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本記事は公開された発表・資料をもとにまとめたもので、投資を勧誘するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。