アップビット、ニリオンをウォン建て市場に追加 初値159ウォンから124ウォンに

アップビット、27日午後4時半に告知しNILをウォン建て市場に追加 8月のBTC・USDT市場に続き
告知直後にバイナンスのNILが1分で最大43.8%上昇、アップビットの初値159ウォン・高値170ウォン
午後10時半のアップビット価格は124ウォン、ウォン建て売買代金は約607億ウォン 29日まで127万NILの景品イベント
韓国最大の取引所アップビットは韓国時間10月27日午後4時30分、ニリオン(NIL)をウォン建て(KRW)市場に追加すると告知した。取引開始は同日午後4時40分とされた。ニリオンは8月にアップビットのBTC・USDT市場に先に上場しており、ウォンで直接売買できるようになるのは今回が初めてだ。
告知から1分で海外価格が44%上昇
告知が出ると、まず海外価格が動いた。バイナンスの1分足によると、NILは韓国時間午後4時29分に0.09716ドルで引けた後、告知が出た4時30分に一時0.13968ドルまで上がった。1分間で最大43.8%上昇した計算だ。バイナンスでのNIL売買代金は、午後3時台の1時間で約38万ドルだったが、4時台の1時間には1239万ドルと30倍以上に膨らんだ。
アップビットのウォン建て市場では、1分足で午後4時45分に最初の約定が出た。アップビットは告知で、取引開始後約5分間は買い注文を制限するとしていた。初値は159ウォンで、最初の1分間の高値は170ウォンだった。アップビットが告知に記載したBTC市場の前日終値(0.0000011BTC、117.6ウォン)より、初値は35%高かった。
初値159ウォン、6時間後は124ウォン
上昇した価格は長続きしなかった。アップビットのNILは午後5時台に128〜144ウォン、6時台に128〜136ウォンで取引された後、夜には120ウォン台に下がった。27日午後10時30分にはアップビットで124ウォンで取引され、初値より22%、高値より27%低い。この日のウォン建て市場の売買代金は約607億6000万ウォンだった。
すでにウォン建てでNILを扱っていたビッサムでも、同じ時間帯に価格が大きく振れた。ビッサムのNILは午後4時台の1時間に122ウォンから196ウォンまで上昇した後、午後10時台には122〜126ウォンで取引された。午後10時31分のCoinyongの価格集計では、バイナンスのNILは0.0923ドル、ウォン換算で約122.3ウォン、アップビットは122ウォンだった。キムチプレミアム(韓国の取引所価格と海外価格の差)はこの時点で約-0.2%だ。バイナンスのNIL無期限先物の資金調達率(ファンディングレート)は-0.043%で、ショート(売り)ポジションの保有者がロング(買い)ポジションの保有者に支払う状態だった。
データを隠したまま計算する暗号資産
アップビットは告知で、ニリオンをデータそのものは非公開のまま保存・計算・AI処理を行うプライバシー・コンピューティング基盤と紹介した。データ保存(nilDB)、機密計算(nilCC)、非公開AI推論(nilAI)をまとめた「ブラインド・コンピューター」と、セキュアなハードウェア(TEE)上の処理が正しく実行されているかを検証ノードが監視する「ブラックライト」で構成される。NILはブラックライトの検証ノードによるステーキングや報酬の支払い、ニリオンのサービス利用料の決済に使われる。
アップビットは8月21日、NILをバイコノミー(BICO)・バブルマップス(BMT)・イーサガス(GWEI)とともにBTC・USDT市場に追加したが、この時は取引開始が2度延期され、午後7時に始まった。告知に記載された同日午前9時30分の価格は0.04094USDTだった。CoinGeckoのデータによると、NILの過去最高値はバイナンス上場日の2025年3月24日に付けた0.897ドルで、現在の価格はそれより90%近く低い。流通量は約5億1000万枚、総供給量は約10億1000万枚だ。
プロジェクトが出す景品127万NIL
アップビットはウォン建て市場への追加に合わせ、合計127万500NILを景品として提供する取引イベントも始めた。アップビットはプロジェクト側の要請で実施するイベントだとしている。期間は27日午後4時から29日午後3時59分59秒まで。NILウォン建て市場の累計売買代金上位50人に76万2500NIL、純入金数量上位10人に25万4000NILを配り、100万ウォン・1億ウォン以上取引すると先着順でランダムボックスを渡す。午後10時半のアップビット価格で換算すると、景品全体は1億5000万ウォン余りになる。
入金・取引前に確認すること
アップビットはイーサリアムネットワークで送られたNILのみ入出金に対応する。コントラクトアドレスは0x7Cf9a80db3B29eE8efE3710AadB7b95270572d47で、他のネットワークで送ると反映されない。取引開始後約2時間は指値注文のみ受け付けた。1回あたりの出金上限は、取引開始の翌営業日から20営業日目となる日に、1億ウォン相当の数量に設定されるとアップビットは明らかにした。